AIエージェント実践編

週1回、下書きを1件つくる

公開情報から候補を探し、AIが1件を選び、下書きとして保存する。公開は人が決める。初めての自動化を、この小ささで完成させます。

今回つくるもの

手動でも週1回でも動き、重複せず、実行結果をあとから確認できる下書き保存の仕組み。

今回はつくらないもの

自動公開、メール送信、削除、支払い操作。外へ出る操作は、人の確認を残します。

先に全体像を2〜3分で確認してから、下の工程を一つずつ進めます。

AIに任せるのは、選ぶところだけ

  1. 定期実行週1回、開始する
  2. 通常処理公開情報を取得する
  3. AI候補から1件選ぶ
  4. 通常処理下書きで保存する
  5. 人読み比べて決める

手動で通してから、週1回にする

工程01〜06までは手動実行です。途中で止まっても、定期実行はまだ動きません。工程07で初めて週1回を有効にします。

  1. 01境界を決める

    入力・出力・禁止事項を書く

    入力は、自分が利用してよい公開情報の置き場所を一つだけ選びます。最初は公式の更新情報やRSSなど、出典URLを必ず残せるものにします。

    • 入力:公開情報の候補、最大3件
    • 出力:タイトル、出典URL、選んだ理由、短い要約、状態「下書き」
    • 禁止:公開、送信、削除、支払い、秘密情報の表示
  2. 02設計を渡す

    AIコーディングの道具へ、完成条件をまとめて渡す

    使うサービスの名前より、何をしてよいか、どこで止まるかを先に伝えます。次の文を自分の素材に合わせて書き換え、いま使っているAIコーディングの道具へ渡します。

    AIへ渡す設計書

    週1回、指定した公開情報から新しい候補を最大3件取得し、初心者に関係するものを最大1件選び、下書きとして保存する仕組みを作ってください。
    
    まずは定期実行を設定せず、手動で1回試せる形にしてください。候補の取得と保存は通常の処理にし、AIは1件を選ぶ判断だけに使ってください。
    
    保存項目は、タイトル、出典URL、選んだ理由、短い要約、status=draft、作成時刻、run_idです。同じ出典URLは重複保存しないでください。
    
    公開、メール送信、削除、支払いの機能は実装しないでください。APIキーはコードやログへ書かず、シークレットとして登録する手順を示してください。
    
    1回の候補は3件まで、AIの呼び出しは2回までにしてください。開始、終了、候補数、選んだ情報を見分けるID、保存結果をログへ残し、秘密情報と情報の本文を丸ごとログへ出さないでください。
    
    失敗したら自動で先へ進まず停止してください。最後に、定期実行を止める方法、手動テストの手順、合格条件を説明してください。
  3. 03秘密と上限

    APIキーをコードの外へ置く

    AIサービスを呼ぶ鍵は、公開されないシークレットの登録画面または専用コマンドから入れます。コード、設定ファイル、画面の文章、ログには値を書きません。

    • 契約先の公式料金画面で、請求単位と利用履歴の場所を見る
    • 利用上限や予算通知を低く設定する
    • コード側にも候補数3件、AI利用2回までの上限を置く
    • 上限へ達したら下書きを作らず停止する
    APIキーを貼り付ける先が分からない場合:値をチャットへ貼らず、「このサービスでシークレットを登録する場所だけ教えてください」と聞きます。
  4. 04手動で試す

    1回だけ動かし、下書きを見る

    定期実行を有効にせず、手動実行を1回だけ行います。結果が見えなくても同じ操作を連打せず、まずログと保存先を確認します。

    期待する結果

    候補
    0〜3件
    AIの選択
    0件または1件
    保存状態
    draft
    外部公開
    なし
    秘密情報
    画面・ログに表示なし
  5. 05ログを読む

    取得・判断・保存を分けて確認する

    「成功」「失敗」だけでは原因を追えません。開始、候補取得、AIの判断、保存、終了の順に記録があるかを見ます。

    • 同じrun_idで一連の処理を追える
    • 候補数と選んだ情報を見分けるIDが分かる
    • 保存結果が「下書き1件」または「対象なし」になっている
    • APIキー、個人情報、情報の本文が丸ごと出ていない
    • 通知が失敗しても、本体の保存結果を別に判断できる
  6. 06重複と停止

    同じ情報で、もう1回試す

    同じ出典URLを含む状態でもう1回手動実行し、同じ下書きが増えないことを確認します。そのあと、定期実行を無効にする場所と、APIキーを無効化する場所を確認します。

    ここで下書きが2件になったら:定期実行へ進まず、出典URLなど変わらない値で重複を止める処理を直します。
  7. 07週1回にする

    定期実行を有効にし、人の確認を残す

    手動テストがすべて通ってから、週1回の予定を有効にします。下書きができたら、人が出典を開き、下書きと読み比べます。内容を直し、公開するか見送るかを決めます。

    • 最初の予定時刻を過ぎたら、ログと下書きを確認する
    • 想定外の実行があれば、定期実行を無効にする
    • 利用履歴と費用を確認する
    • 公開は別の人の操作として残す

この7項目がそろえば完成